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熱中症とは、簡単に言うと体の中と外の”あつさ”によって体内の水分と塩分の不足により引き起こされる様々な体の不調のことです。
ここでは熱中症についてごく簡単にまとめました。
熱中症に関するの数多くのHPがありますので一読することをお勧めします。
症状
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運動中に次のような症状が現れた場合は、すぐに休憩取り、涼しい場所で休み適切な水分補給をする必要があります。
・いつもどおりに動けない
・体中がつかれて、やる気がぜんぜんなくなる
・体がおもたくて、力が入らない、ボーとする
・耳の中でキーンと音がしている、友達の声が聞きにくい
・脚(あし)や筋肉(きんにく)が痛い、しびれる
・きもちがわるい、はきそう
・フラフラする、立っていられない、力がぬけてたおれてしまいそう
・あたまが痛い、目がまわる
これより進むと、気を失ったり、痙攣したりします。 そうなる前に監督者は適切な休憩や水分補給をさせなければなりません。
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水分補給
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発汗した分だけ水分を補給する必要があります。
運動量にもよりますが、1時間程度の運動なら水だけでもOKですが、長時間にわたる運動の場合、水だけでは塩分が不足し効果的な水分補給はできませんので、塩が必要になります。
スポーツドリンクは手軽に塩分(梅干で塩分補給もGood Ideaです)や糖分(運動時のエネルギー補給を狙うという考えがあります)の補給ができ効果的です。
ただし、スポーツドリンクだけを大量に摂取するのも好ましくありません。スポーツドリンクは水で倍に薄めた位がよい、と言う方も多いのですが、薄めると「まずい」ですからね・・・
水と併用するのが良いかもしれません。
運動中の給水は、「喉が渇いた」と感じる前に飲むことです。一般的には15〜30分間隔で、一回当り一口〜200ml程度がよいようです。
飲水方法は、時間を設けて強制的に飲ませる「強制飲水」法と運動者自らの判断で飲む「自由飲水」法があります。「自由飲水」は、指導・管理者が十分な知識を持ち、且つ運動する者も飲水の知識を持っていて初めて行える方法です。
小学生に対しては、飲み方を指導した上で、「強制飲水」がよいと思います。更に、のどが渇いたらいつでも”のどが渇きました”と言える雰囲気作りも必要と思います。
え?「自由飲水」の方が飲めるって?実はそうでもないのです。ちょっと考えてみて下さい、性格的に"我慢強い”とか”ひっこみ思案”や”まじめ”な子、他人が飲んでなかったら我慢すると思いませんか。また、ちょっと遅れて”水を飲む雰囲気じゃなかった”ら、これも飲みづらいですよね。そんな、ちょっとした事から事故は起きてしまうものです。
そうそう、”がぶ飲み”はだめですよ!がぶ飲みしても効果的に体内に吸収されません。ただ、腹が膨れ余計に疲れるだけです(^◇^)
真夏の体育館で、水分補給なしに1時間も続けて練習なんて言語道断、子供が死ぬかも知れません。
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応急処置
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では、熱中症の症状がでたらどうするか。
まずは冷やす事です。人間の体温は低温側に対して強く、高温側に弱いので本人が寒いと言うまで積極的に行います。
1.意識がある場合
とにかく身体を冷やす!ことです。
・衣服をゆるめる
・足を高くする
・あお向けで寝かせる
・冷水を含んだスポンジやタオルで身体を冷やす
・首、ワキの下、脚の付け根などにアイスバッグをあてる
居心地のよい環境を整えてあげることが必要です。また、スポーツドリンクを飲ませることも必要です。そして、ひたすら安静です。
意識があっても、吐き気や嘔吐がある場合は飲水が出来ませんので速やかに医療機関へ搬送する必要があります。意識がもうろうとしている場合も同様です。
2.意識がない場合
結構やばいです。取り返しの付かないことになるかもしれません。
冷却をしつつ速やかに119番で救急車を呼びましょう。そして、症状を話し処置の指示を仰ぎます。
気道確保や心肺蘇生を行わなければならない場合もあります。
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予防法
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一般的に以下のような人がなりやすいとされています。
・体力の弱い者(新入生や新人)
・肥満の者
・体調不良者
・暑熱馴化のできていない(暑さになれていない)者
・風邪など発熱している者
・怪我や故障している者
・暑熱障害になったことがある者
・性格的に、我慢強い、まじめ、引っ込み思案な者など
また、夏休みなどで生活のリズムが乱れた時、暑さで食欲がおちた時などは十分注意が必要です。疲れている子には、運動をさせないくらいの指導力も必要です。(疲れていると余計な怪我もしますしね)
熱中症予防8か条として、日本体育協会が平成5年に「熱中症予防の原則」を発表しています。
1. 知って防ごう熱中症
2. 暑いとき、無理な運動は事故のもと
3. 急な暑さは要注意
4. 失った水と塩分を取り戻そう
5. 体重で知ろう健康と汗の量
6. 薄着ルックでさわやかに
7. 体調不良は事故のもと
8. あわてるな、されど急ごう救急処置
毎年スポーツ中に熱中症により何人かの命が奪われています。その大半は監督・指導者の「知識不足」から起こっています。
ここでは簡単にしか書きませんでしたが、各人が熱中症についてもっと勉強され子供たちを安全、且つ熱血?にスポーツ指導されることを願います。
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